国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (142)

スサノヲ篇(5)
倭国大乱の時代の日本列島――スサノヲの文明論4

執筆者:関裕二 2021年12月26日
タグ: 日本
エリア: アジア
弥生時代後期の五斗長垣内[ごっさかいと]遺跡(兵庫県淡路市)。「淡路島の鉄工房」だった(筆者撮影)
ヤマトの地に忽然と現れた都市「纏向[まきむく]」。これは、日本列島内の分立した文化圏が互いに争い、その優位性が北部九州からヤマトに移っていったことの結果とみることができそうだ。

 

 ヤマト建国の話を続けたい。鉄も富も乏しかった奈良盆地に、なぜ国の中心が置かれたのか。その謎を考古学で解き明かしてみよう。

 ヤマトに都市「纏向」(奈良県桜井市)が出現する直前、日本列島は混乱状態にあった。中国の文書には、2世紀半ばから後半にかけて、倭国は乱れたと記録されている。中国の後漢王朝の勢いが衰え、東アジアに動揺が広がり、その余波を受けてしまったのだ。

カテゴリ: カルチャー 社会
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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