ワシントンがいま注目するウクライナ情勢「危機シナリオ」

執筆者:花澤雄一郎 2022年1月25日
エリア: 北米 ヨーロッパ
1月19日、ホワイトハウスで会見するバイデン大統領。時ならぬ“失言”が波紋を広げた ©︎AFP=時事
プーチンに“成果”を与えてロシア軍が撤退することはありえるのか、侵攻のルートと範囲はどうなるか、そして占領後の展開は――。米政権内でも欧州でも足並みの乱れが収まらぬ中、議論の緊張感は増している。

   1月24日、アメリカ国防総省は米軍8500人の東欧への増派を準備していることを明らかにした。米国内で派遣に備えて「待機」させていて最終的な決定はまだだとしている。基本的には東欧諸国を安心させるためだとしつつも、「そのほかのあらゆる事態にも備える」としていて、ロシアのウクライナ侵攻への対処も含まれる可能性を示唆した。米ロの軍事衝突の可能性が出てきたということだ。

この記事だけをYahoo!ニュースで読む>>
カテゴリ: 軍事・防衛 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
花澤雄一郎(はなざわゆういちろう) 1970年東京都生まれ。米シンクタンク 「ウィルソンセンター」客員研究員。NHK入局後、長野局で松本サリン事件などを取材。東京・社会部で東京地検特捜部、海上保安庁などを担当。ロサンゼルス支局、ワシントン支局、ソウル支局の特派員を歴任し、アメリカ担当デスクに。2017年から2019年までNHK BS1「国際報道2017」キャスターを務めた。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top