「平和構築」最前線を考える
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国連「ウクライナ侵略決議」が否定した「弱者の屈従による和平」

3月2日の国連緊急特別総会で採択された「侵略非難決議」。決議には拘束力がないと言われるが、その内容はきわめて重い (C)EPA=時事
ウラジーミル・プーチン露大統領のウクライナ侵略(Aggression against Ukraine)は、国際社会に深刻な危機をもたらしている。この危機がどこまで深刻なものになるのか、まだ見通すこともできない。
すでに明白なことの1つは、国際社会の秩序に深刻な動揺をもたらした大事件である、ということだ。同盟国・米国をはじめとする欧米の友好諸国が団結して実施する経済制裁であっても、これまで日本が同調することは稀であった。しかし今回は、日本ですら、ロシアのSWIFT(国際銀行間通信協会)決済体制からの排除に協力するなどの踏み込んだ姿勢を見せている。それだけウクライナ危機は深刻なのである。

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