【韓国大統領選直前現地レポート(3)】「尹錫悦勝利」なら「2年の停滞」もある韓国政局の混乱

執筆者:平井久志 2022年3月7日
エリア: アジア
3月4日、期日前投票をする李在明、尹錫悦、沈相奵の各候補(左から)。誰が当選しても混乱必至 (C)EPA=時事
選挙戦が始まっても、世論調査の結果は二転三転。どちらが勝ってもおかしくないが、どちらが勝っても混乱は必至だ。韓国政治の泥仕合は、国際情勢とも絡んでさらに続く。

*『【韓国大統領選直前現地レポート(2)】飛び交う「スキャンダル」「バラマキ公約」』は、こちらのリンク先からお読みいただけます。

「韓国ギャラップ」は2月11日、同8~10日までに実施した世論調査結果を発表した。この時点では李在明(イ・ジェミョン)候補36%、尹錫悦(ユン・ソギョル)候補37%、安哲秀(アン・チョルス)候補13%、沈相奵(シム・サンジョン)候補3%という結果だった。文在寅大統領の支持率は41%、政党支持率では与党の「共に民主党」が34%、保守野党の「国民の力」が35%と、候補者の支持率も所属政党の支持率も「国民の力」の尹錫悦候補が1ポイントの僅少差でリードした。

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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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