統一地方選の大敗を受け「共に民主党」執行部は総退陣。発言が波紋を広げた朴志玹氏(右)も共同非常対策委員長を辞任した=6月2日。左は尹昊重氏  (C)EPA=時事
大統領選で敗れた「共に民主党」は統一地方選でも大敗、韓国の進歩勢力退潮が一層顕著になっている。背景には、80年代に軍政という既得権の破壊者として登場した86世代が、いまや既得権者として指弾される現実がある。現代の韓国社会が抱える格差と差別、不平等は「86世代が想像すらできなかった」との声に、進歩勢力は応えることができるのか。

「進歩」が揺らいでいる。選挙に負け続けているのである。

   なぜ負けたのか。責任は誰にあるのか。この議論の中心には、今や韓国政治の主流となった「86世代(60年代生まれで、80年代に大学に入学した世代)」の政治がある。進歩政党の立て直しを任された20代の若い女性が打ち出した「86世代勇退論」が様々な論争を引き起こしている。

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カテゴリ: 政治 社会
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