Weekly北朝鮮『労働新聞』
Weekly北朝鮮『労働新聞』 (83)

今年1月以来となる最高人民会議の10月7日開催が決定(2024年9月15日~9月21日)

執筆者:礒﨑敦仁 2024年9月24日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
昨年9月26~27日に開催された最高人民会議第14期第9回会議の様子(C)EPA=時事
最高人民会議が10月7日に開催されることが決定した。第14期となる現在の代議員は2019年の選挙で選出され、今春には本来の任期(5年間)を終えるはずだったが、第15期の選挙はいまだ実施されていない。最高人民会議では、韓国との統一を否定する憲法改正などが討議される見込み。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】
 

 9月15日付第1面下段には、「2023年の10大最優秀企業が選定された」との記事が掲載された。昨年から始まった試みのようで、今回は、龍城(リョンソン)機械連合企業所、南興(ナムン)青年化学連合企業所、興南(フンナム)肥料連合企業所、順川(スンチョン)セメント連合企業所、北倉(プクチャン)火力発電連合企業所、順川火力発電所、端川(タンチョン)精錬所、新義州(シニジュ)化粧品工場、平壌(ピョンヤン)歯科衛生用品工場、羅先(ラソン)ヘソン総合開発事業所が選ばれた。これらの企業は昨年、経済計画を超過達成したのみならず、「自らの力」で生産の土台をしっかりと構築し、従業員一人当たりの生産額と工業総生産額、平均労働報酬を高い水準に引き上げたのだという。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
  • 24時間
  • 1週間
  • f