いま問われる「責任国家」日本の覚悟
「対米支援」の底流に垣間見えた受け身の姿勢は、日本外交の脆弱さを改めて浮き彫りにした。今後、米国は鬼門にもなりかねない。真のグローバル・パワーとして描かれるべき国家像とは――。 小泉純一郎首相は昨年末、総理執務室を訪れた客人に「今度の対テロ戦争は日本にとって何が最大の教訓でしたか」と聞かれたとき、ちょっと考えてからこう言った。「やはり米国との関係がすべての基本ということだね。ブッシュとの最初の会談がうまくいったことがその後の日本のテロとの戦い、日本の外交にプラスになった。それから、そうね、常識ということだね。常識、常識」

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン