NHK大河ドラマ「八重の桜」は、敗者の視点から幕末の歴史が描かれている。好感の持てるドラマだ。
長い間明治維新は、勝者の視点で論じられ、薩長土肥の正義ばかりが目立った。
しかし、単純な勧善懲悪で歴史を語ってはならない。徳川幕府や会津藩にも言い分があったはずなのにほとんど顧みられず、一方的な歴史観が罷り通ってきたように思う。勝てば官軍である。
歴史は勝者がつくるものなのだとつくづく思う。維新後150年近くたって、ようやく多角的な視点から幕末と明治維新を見つめ直す気運が高まってきたということだろうか。

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