国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (37)

歴史を考えるために必要な「八重の桜」敗者の視点

執筆者:関裕二 2013年4月8日
タグ: 日本
 「八重の桜」主演の綾瀬はるかさん(後ろは同番組の出演者がデザインされた全日空のラッピングジェット)(C)時事
「八重の桜」主演の綾瀬はるかさん(後ろは同番組の出演者がデザインされた全日空のラッピングジェット)(C)時事

 NHK大河ドラマ「八重の桜」は、敗者の視点から幕末の歴史が描かれている。好感の持てるドラマだ。

 長い間明治維新は、勝者の視点で論じられ、薩長土肥の正義ばかりが目立った。

 しかし、単純な勧善懲悪で歴史を語ってはならない。徳川幕府や会津藩にも言い分があったはずなのにほとんど顧みられず、一方的な歴史観が罷り通ってきたように思う。勝てば官軍である。

 歴史は勝者がつくるものなのだとつくづく思う。維新後150年近くたって、ようやく多角的な視点から幕末と明治維新を見つめ直す気運が高まってきたということだろうか。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(ワニ文庫)、『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』(以上、新潮文庫)、『伊勢神宮の暗号』(講談社)、『天皇名の暗号』(芸文社)、『「死の国」熊野と巡礼の道: 古代史謎解き紀行』 (新潮文庫)など多数。最新刊に『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』(新潮新書)、『古代日本人と朝鮮半島』(PHP文庫)、『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪: 古代史謎解き紀行』(新潮文庫)がある。
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