国際論壇レビュー
金正恩「亡命」で「核の傘」のほころび隠せ
この未熟者の独裁者は、アメリカと戦争を始める気なのか? 外部からは、うかがい知れない。それが「困った現実だ」――。4月2日付米紙ワシントン・ポストの社説は嘆いた。ミサイル発射、核実験を繰り返す北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の言動を「正気の沙汰ではない」と形容するメディアもある。
「関与政策」を求める声も出ている。しかし、挑発に対し外交をもって応えれば、また挑発が繰り返されるだけではないか、とポスト紙社説は言う。金融制裁を強化せよ、非道の強制収容所の実態を世界に知らせよ、一層の制裁が必要だ、と社説は訴える。【Answering North Korea with financial sanctions, The Washington Post, April 2】

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