饗宴外交の舞台裏
(191)
サウジ皇太子「異例の歓迎メニュー」から窺える官邸の苦心
今年2月、サウジアラビアのサルマン皇太子が来日したが、官邸でもたれた歓迎夕食会のメニューにはちょっと驚かされた。料理の内容といい、ラインナップといい、これまで見たことのないものだったからだ。一片のメニューには情報が溢れている。私がどう読み取ったかご紹介しよう。
お寿司のあとに……
サルマン皇太子は王位継承権第1位で、国賓に次ぐ公賓という高いレベルの訪問となった。2月18日から21日まで日本に滞在し、19日に安倍晋三首相と会談した。会談後、両首脳は共同声明を発表した。両国の包括的パートナーシップを強化するとともに、サウジは日本への石油の安定供給を約束。また両国は省エネ分野での協力などを進めていくことでも合意した。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン