7月15日付「ヨーロッパの部屋」に執筆した「クリミアへの旅(1)キエフの逆襲はあるか」の中で、ウクライナの軍事評論家オレグ・ソースキン氏のインタビューを紹介した。彼は、様々なメディアの取材に応じて近々起きそうな出来事を「予言」し、的中させることで知られている。
筆者の知人が2月半ばにインタビューした際には「近々キエフで大規模な殺戮が起きるだろう」と述べたそうだ。その時は、マイダンでの民主化デモが沈静化していた時で、知人も半信半疑だった。ところがその翌日、民主化運動が一気に盛り上がり、治安部隊の発砲、市民の反発、ついにはヤヌコヴィッチ大統領の逃亡、という政変につながった。予言は見事に当たったのである。

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