労働人口の激減が予想される日本こそ、将来の人口構成や発展条件を見据えて新たなBRICsを発見する必要がある。 インドシナ半島を縦断する大河、メコン。一月九日、タイとラオスの国境で、この河をまたぐ新たな橋が正式開通した。日本の政府開発援助(ODA)で建設された「第二メコン橋」である。ベトナム中部のダナンからラオス、タイを経て、ミャンマーの港湾都市、モーラミャインに至る全長一千四百五十キロの高速道路「東西回廊」の最大の要所だ。第二メコン橋の開通で東西回廊はミャンマー国内の一部を除いて完成、南シナ海とインド洋が陸路で結ばれた。

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