リビア空爆に踏み切ったフランスの「危うい正義」
3月19日夕方、ついにフランス空軍ラファール機によるリビア攻撃が開始された。4波にわたる攻撃を実施、途中から英軍機も加わった。20日未明には米英軍も洋上艦と潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」124発をリビア領内の20カ所の軍事施設に向けて発射した。
サルコジ仏大統領はこれに先立ち、「リビアでの限定的な軍事行動を許可した。行動はすでに始まった」と述べたが、ここに来て武力行使容認に傾斜してきたオバマ米大統領もその直後に「米軍に限定軍事行動を許可した」と語った。今回の作戦行動を米国防総省は「オデッセイの夜明け」と命名した。23日時点で軍事参加している国は米英仏、イタリア、カナダの5カ国である。
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