東日本大震災がきっかけ「臨床宗教師」の可能性

執筆者:鷲尾香一 2014年9月19日
タグ: アメリカ 日本
エリア: 北米 アジア
 仮設住宅の集会所では節目ごとに合同慰霊祭が行われている(福島県いわき市)(C)時事
仮設住宅の集会所では節目ごとに合同慰霊祭が行われている(福島県いわき市)(C)時事

 人は死に直面すると様々な思いを抱くだろう。「死への恐怖」、あるいは「無念さ」、「後悔」……。また同様に、親族や友人を不慮の事故や災害などで失った人たちにも様々な思いがあるに違いない。

 今、こうした人たちの“心のケア”を行う「臨床宗教師」が注目されている。

 

宗教や宗派に関係なく

 臨床宗教師誕生のきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災だった。被災者の抱える様々な苦しみに対して、僧侶、牧師、神職などが被災者の心のケアを行ったのだ。

カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
鷲尾香一(わしおこういち) 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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