「粉飾決算」問題に大揺れの東芝だが、会社が設置した第三者委員会の報告書が7月21日に公表された。
「経営トップらが、『見かけ上の当期利益の嵩上げ』を行う目的を有していた事実が認められる。そして、幹部職員等の担当者らは、(中略)当該目的の下で、不適切な会計処理を実行し又は継続してきたことが認められる」
報告書はこう述べ、歴代トップが関与して、組織的に、利益をかさ上げする目的で会計不正を繰り返していたことを認定した。報告書には「利益の嵩上げ」という言葉が60カ所以上にわたって出てくる。明らかな粉飾決算である。

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