歴史的な原油安や旅客数の順調な伸びに加え、利益なき値引き競争からの脱却が進んだインド航空業界が息を吹き返しつつある。収益が大きく改善した各社は、増便や新路線就航、航空機の追加調達など、再び攻勢に転じている。
原油下落の「神風」
2015年通年の国内線旅客数は、約8109.1万人で、前年比20.3%の大幅増を記録した。これは、リーマン・ショックなどの影響で旅客数が前年割れとなった2008年度のほぼ2倍だ。各社の経営努力もあって、2015年通年の平均搭乗率は84.8%と、2006年に比べて20ポイント近く上昇した。

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