饗宴外交の舞台裏
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イラン大統領「因縁の訪問」で垣間見えたフランス「宮廷外交」の自負
国際社会の対イラン経済制裁が解除された直後の1月下旬、イランのロウハニ大統領がイタリアとフランスを訪問した。
イタリアではエネルギー分野など総額170億ユーロ(約2兆2000億円)の契約で合意。フランスではエアバス社から旅客機の大量購入と、仏企業のイランの空港や高速鉄道などへのインフラ建設参入が決まった。双方にとって大満足の成果だったが、もてなしを巡っては仏伊で好対照をなした。
全面的に要望を受け入れたイタリア
まずイタリア。イランは事前の打ち合わせで、レンツィ首相がローマで催す夕食会に幾つかの注文を出した。

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