北朝鮮の外交攻勢(下)米国が強める「圧迫」と「協議継続」
ベトナムを訪問した北朝鮮の崔泰福(チェ・テボク)党副委員長は6月6日にハノイで、ベトナムのチャン・クオック・ブオン共産党政治局員やグエン・フー・チョン共産党書記長と会談した。崔泰福副委員長は、ベトナム側へ金正恩(キム・ジョンウン)党委員長のメッセージを伝え、「責任ある核保有国として世界の平和と安全守護に積極的に貢献する」と強調した上で、ベトナムとの伝統的な友好関係を強化していくと表明した。
チョン書記長は、金正恩氏の党委員長就任や党大会開催に祝意を示し「北朝鮮との友好関係をさらに発展させるのはベトナムの確固不動の立場だ」と応じた。
崔泰福副委員長は翌7日にはラオスのビエンチャンでブンニャン・ウォラチット国家主席と会談し、「ラオスとの伝統的な友好関係を発展させていくのは朝鮮労働党の不変の立場だ」と表明、金正恩党委員長のメッセージを伝達し、党大会について説明した。ブンニャン氏は「長い歴史を持つ両国間の協力関係を今後、一層強化していく」と応じた。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン