
2009年に撮影したプリピャチ市内から見たチェルノブイリ原発(筆者撮影、以下同)
1986年に起きた旧ソ連(ソヴィエト社会主義共和国連邦)のチェルノブイリ原発事故は、放射能による被害を広範囲にもたらした。特に周辺地域の汚染は激しく、地元ウクライナではおおむね半径30キロが「立ち入り制限区域」に指定され、人々の居住が原則として禁止された。これに含まれる178の村で生活を営んでいた約12万人の住民たちは、大都市のキエフ近郊などに避難させられ、そこで新たな生活を築くことになった。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン