結果は見えている「ドイツ総選挙」で気になる「メルケル後」

ノラリクラリと融通無碍に、が持ち味(C)EPA=時事

 

 ドイツ総選挙が9月24日に迫っている。さぞかし世界の耳目がドイツに集まるかと思いきや、すでにメディアの関心はドイツにない。結果がメルケル首相の勝利とほぼ決まっているからだ。一時、連立相手の社会民主党(SPD)が政権奪還かと色めき立ったこともあった。同党は、メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)に肉薄するまで迫ったものの、やがてその勢いも色褪せ、今や支持率23%あたりを低迷する。CDUは37%だ。一体何があったのか。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
花田吉隆(はなだよしたか) 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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