プーチン大統領「4選」で「レームダック」の恐れ

4選後、2024年の「ポスト・プーチン」にメドベージェフ首相(左)は生き残れるか (C)AFP=時事

 

 ロシア大統領選挙は2018年3月18日に実施されるが、プーチン大統領が近く出馬表明する見通しだ。その4回目の当選は確実視され、2000年の就任以来、首相を挟んで2024年まで計24年の長期政権が可能になる。20世紀以降のロシアの指導者では、スターリンに続く長さだ。

 だが、国際的な孤立や経済難など政権を取り巻く客観情勢は厳しい。当選すれば最後の任期となることで、ロシア特有の利権争いが始まり、プーチン氏がレームダック化する恐れもある。ロシア政局は大統領選と同時に、プーチン後に向けて動き出すかもしれない。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所客員教授。国際教養大学特任教授、拓殖大学特任教授を経て、2024年から現職。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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