
朝鮮労働党機関紙『労働新聞』2017年7月31日付紙面より。記事中写真の中央が崔龍海党副委員長、その左が序列5位に急浮上した朴光浩氏(筆者提供)
北朝鮮は年末を迎え、12月11、12の両日に「第8回軍需工業大会」を、12月21日から23日まで「朝鮮労働党第5回細胞委員長大会」を開催し、米国を核攻撃することのできる「国家核武力完成」を「歴史的偉業」として称え、党を末端から忠誠の組織に鍛え上げることを確認して今年を締めくくろうとしている。
金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射成功をもって、国家核武力完成を宣言した。北朝鮮は現在、米国との対決に向かうのか、対話に向かうのかの分水嶺にあるように見えるが、その内部で進行している権力暗闘の状況などについて報告したい。

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