「実益重視」でも「安保警戒」という英仏「対中」外交

共に茶を喫しても、習近平国家主席(左)警戒心を解くことはなかったメイ首相(左) (C)EPA=時事

 

 エマニュエル・マクロン仏大統領(1月8日~10日)、テリーザ・メイ英首相(1月31日~2月2日)が立て続けに北京を訪問した。欧州主要国の首脳を相次いで迎え、習近平中国国家主席の外交は順風満帆のように見える。しかしつぶさに観察すれば、両国は中国から経済的実益を得ようとはしているものの、安全保障上の警戒心はかえって高まっていることが見て取れる。

フランスは「太平洋国家」

 2017年5月の就任以来、初めての東アジア訪問であった今回は中国のみを訪れ、日本には立ち寄らなかったマクロン大統領。この日本素通りだけを捉えれば、フランスが中国に無条件にのめり込んでいるように感じられる。

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執筆者プロフィール
村上政俊 1983年7月7日、大阪市生まれ。現在、同志社大学嘱託講師、同大学南シナ海研究センター嘱託研究員、皇學館大学非常勤講師、桜美林大学客員研究員を務める。東京大学法学部政治コース卒業。2008年4月外務省入省。第三国際情報官室、在中国大使館外交官補(北京大学国際関係学院留学)、在英国大使館外交官補(ロンドン大学LSE留学)勤務で、中国情勢分析や日中韓首脳会議に携わる。12年12月~14年11月衆議院議員。中央大学大学院客員教授を経て現職。著書に『最後は孤立して自壊する中国 2017年習近平の中国 』(石平氏との共著、ワック)。
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