サイバーウォー・クレムリン
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実は遅れているロシアの「ドローン」戦略

米空軍の大型無人偵察機「RQ-4 グローバルホーク」(C)時事
白黒画像の中心にある十字に黒い影が突っ込んできたかと思うと、大爆発が起こる――。
湾岸戦争以来、ニュースなどで頻繁に流れる映像である。湾岸戦争の頃は目標誘導機を搭載した照準ポッドが主だったが、最近では目標付近でドローンが待機しており、命中したかどうかの確認を行うことも多くなった。
これに限らず、現代の戦争ではドローンが欠かせない存在になっている。人命を危険にさらさず、長時間の空中待機も可能であるなど、有人航空機にはないメリットが多数あるためだ。有人航空機が戦場から姿を消すことはないにせよ、ドローンの役割は今後も増加し続けるだろう。

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