米朝首脳会談「1カ月」の検証(4)金正恩「親書」の意味

執筆者:平井久志 2018年7月24日
トランプ米大統領がツイッターで公開した北朝鮮の金正恩党委員長からの親書(左)とその英訳 (C)AFP=時事

 

 北朝鮮は、マイク・ポンペオ米国務長官が平壌を離れて5時間も経たないうちに外務省報道官談話を発表し、今回の米朝高官協議での米国側の姿勢を厳しく批判した。評価している米国側とは正反対の対応だった。

「非核化意志が揺さぶられる危険な局面」

 談話は「初の朝米高位級会談で現れた米国側の態度と立場は実に遺憾極まりないものであった」とし、「今回の初の朝米高位級会談を通じて朝米間の信頼はより強固になるどころか、むしろ確固不動であったわれわれの非核化意志が揺さぶられる危険な局面に直面するようになった」とした。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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