岩瀬昇のエネルギー通信 (87)

サウジ「投資会議」敢えて出席したパネラーの注目「発言内容」

パネラーとして登壇したファーリハ大臣(左から2人目)、ジャーベル氏(その右隣)、プヤンヌ氏(右端)(『FII』ホームページより)

 

 2018年10月23日、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が行ったのは、「真実を明らかにするのでは」との大きな期待があったが、奥歯にものがはさまったような、中途半端な議会演説だった。一方、サウジアラビア(以下サウジ)の首都リヤードでは、予定通り「未来投資イニシアチブ(FII)」が開催された。オープニング・セッションで、スタンディング・オベーションで迎えられたムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は、ヨルダン国王と共に最前列に座ったものの、特段の発言はなく15分程で退席した。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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