「日本かぶれのナビ」と呼ばれた光と色彩の画家ピエール・ボナール 

執筆者:フォーサイト編集部 2018年10月27日
エリア: ヨーロッパ 日本
ボナールの初期作品からは、日本美術に対する強い関心が見て取れる。左は《庭の女性たち》、右は《乳母たちの散歩、辻馬車の列》 撮影:筒口直弘
 

 19世紀末のフランス・パリ、ポール・ゴーガンの美学から影響を受け、芸術家のグループが新しい芸術の創造を目指して結成した「ナビ派」(「ナビ」はヘブライ語で預言者の意味)。「ナビ派」と聞いても、前後に登場した「印象派」や「フォビスム」「キュビスム」「シュルレアリスム」と比べれば、その名になじみがない方が多いかもしれない。しかし、近代都市生活をフラットな構図で描く装飾性と非現実的で神秘的な内面性を備え、その後の20世紀美術を予兆させるような革新的表現を持つ存在として、近年、彼らの国際的な評価が高まっているのだ。

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