
1999年10月、新再建計画発表の記者会見で握手する日産自動車の塙社長(当時、左)とカルロス・ゴーン最高執行責任者(当時) (C)時事
あの時の覚悟を、我々はこんな形で終わらせてしまうのだろうか。
11月19日、日産自動車の会長、カルロス・ゴーンが有価証券報告書虚偽記載の疑いなどで東京地検特捜部に逮捕された。どういう経緯でこんなことが起きたのかは検察の捜査結果を待つしかないが、ゴーンが表舞台に戻ることは2度とない。それとともに、彼が日本の企業社会に持ち込んだものすべてが消えてしまうのかもしれない。それは日本経済にとって「大いなる後退」になる。

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