国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史(106)

「渡来人」には席捲できなかった「縄文人」の底力

執筆者:関裕二 2018年12月12日
カテゴリ: 文化・歴史 社会 国際
青谷上寺地遺跡から出土した人骨には「戦闘」の痕跡があった (C) 時事

 

 平成30(2018)年11月、偶然、日本人と渡来人にまつわるふたつのニュースが飛び込んできた。

渡来人の遺伝子と特有の建物跡

 ひとつは、青谷上寺地遺跡(あおやかみじち・いせき/鳥取県鳥取市青谷町)だ。出土した弥生時代後期後半(2世紀後半~3世紀)の約40体の人骨の遺伝子を調べたところ、ほとんどが渡来系だったという。日本人の成り立ちの解明につながる、と報道されている。

 そしてもうひとつは、奈良県高取町の市尾(いちお)カンデ遺跡だ。高取町教育委員会が、渡来人の建物跡16棟を発見したと発表した。また、出土した土器から、4世紀末から5世紀初めに最古の渡来系集団の入植が行われていた可能性が高まった。

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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』(以上、新潮文庫)、『伊勢神宮の暗号』(講談社)、『天皇名の暗号』(芸文社)、『「死の国」熊野と巡礼の道: 古代史謎解き紀行』 (新潮文庫)など著書多数。最新刊に『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』(新潮新書)、『古代日本人と朝鮮半島』(PHP文庫)、『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪: 古代史謎解き紀行』(新潮文庫)がある。
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