英議会「離脱延期」採択で本当に「延期」なのか「合意なき離脱」なのか

執筆者:渡邊啓貴 2019年3月18日
エリア: ヨーロッパ
英議会に臨むメイ首相。おとしどころはどこになるのか…… (C)AFP=時事

 

 3月14日、イギリス下院は欧州連合(EU)離脱(BREXIT)の延期を求める動議を、大多数の賛成で可決した(賛成413票、反対202票)。今後は20日までに、イギリス・EU間で合意した離脱案を議会で承認することを条件に、6月末までの延期を目指す。

 イギリス下院は3月12日に、イギリス・EU離脱協定を否決(賛成242票、反対391票)したが、翌13日に行った「合意なき離脱」回避の是非を問う投票では、これをかろうじて可決(賛成321票、反対278票)。そして14日には、離脱延期を採択した。3月29日の離脱予定期日を前に、あわただしい連日の議会での投票劇だった。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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