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藤原義江の生涯の代名詞となる『我等のテナー』というタイトルの連載が始まった。『朝日新聞』(東京朝日新聞)にて、大正12(1923)年3月28日から4月5日まで、9回にわたる。
記者の原田譲二が書く内容は、義江がニューヨークで人気俳優・ルドルフ・ヴァレンティノに間違えられる歌手として知られることから始まり、亡くなった父と行方不明の母について、苦労した少年時代のお涙頂戴的な話が続く。そしてイタリー留学、ロンドンのバイオリニストの卵フェローツァとの儚い恋などが、義江の美しい写真とともに掲載されている。
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