【短期集中連載】日韓「亀裂」の行方(2)「用意周到」日本と「対応放置」韓国

事ここに至るまで、日本は周到に準備し、韓国は放置していたのだ(左・文在寅大統領、右・安倍晋三首相)(C)EPA=時事
安倍晋三首相がホスト役を務めたG20大阪サミットで6月29日に採択された首脳宣言は、「我々は、自由、公正、無差別で透明性があり予測可能な安定した貿易及び投資環境を実現し、我々の開かれた市場を維持するよう努力する」と謳った。
この「時期」が適切だったのか?
安倍首相はそのわずか2日後の7月1日に韓国への3品目の輸出規制強化を発表し、韓国を「ホワイト国」から外す方向で検討を始めたと発表した。これは明らかにG20首脳宣言に書かれた内容とは反対の動きだ。せっかく大阪で開催したG20サミットの首脳宣言を、自ら否定するような印象を与える行動を取った。

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