【短期集中連載】日韓「亀裂」の行方(2)「用意周到」日本と「対応放置」韓国

事ここに至るまで、日本は周到に準備し、韓国は放置していたのだ(左・文在寅大統領、右・安倍晋三首相)(C)EPA=時事

 

 安倍晋三首相がホスト役を務めたG20大阪サミットで6月29日に採択された首脳宣言は、「我々は、自由、公正、無差別で透明性があり予測可能な安定した貿易及び投資環境を実現し、我々の開かれた市場を維持するよう努力する」と謳った。

この「時期」が適切だったのか?

 安倍首相はそのわずか2日後の7月1日に韓国への3品目の輸出規制強化を発表し、韓国を「ホワイト国」から外す方向で検討を始めたと発表した。これは明らかにG20首脳宣言に書かれた内容とは反対の動きだ。せっかく大阪で開催したG20サミットの首脳宣言を、自ら否定するような印象を与える行動を取った。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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