「普遍性」と「革新性」を併せ持つ「カルティエ デザイン」の現在

執筆者:フォーサイト編集部 2019年11月8日
エリア: ヨーロッパ アジア
展示風景 序章「時の間」 新素材研究所
(C) N.M.R.L./ Hiroshi Sugimoto + Tomoyuki Sakakida Photo : Yuji Ono

 

 私たちをエントランスで出迎えるのは、杉本博司氏の《逆行時計》(2018年、個人蔵)。作家の手で修復された1908年製造のタワークロックは、なぜか時を遡り、針は逆方向に進んでいる。対する私たちはすでにここから、この展覧会の中心的テーマである「時間」に囚われていくのだ。

「どのような進化を遂げたのか」

 国立新美術館で開催されている「カルティエ、時の結晶」は、世界で初めて1970年代以降の「カルティエ」の現代作品に焦点をあて「時間」をテーマに、序章「時の間」に続く、「色と素材のトランスフォーメーション」「フォルムとデザイン」「ユニヴァーサルな好奇心」という3章で、普遍的でありながらも革新的なカルティエのデザインを紹介している。

カテゴリ: カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top