株主に大見得「日産新社長」は「脱ルノー」「業績改善」できるか

執筆者:磯山友幸 2020年2月21日
カテゴリ: 経済・ビジネス
エリア: アジア
18日、日産自動車の臨時株主総会に出席した内田誠社長兼CEO。今後、厳しくその手腕が問われそうだ[日産提供](C)時事

 

 「日産自動車」の新体制がようやく正式に動き出した。2019年12月に代表執行役社長兼CEO(最高経営責任者)に就任した内田誠氏ら4人が、2月18日に開かれた臨時株主総会で取締役に選任されたのだ。

 新たに取締役に選ばれたのは、内田氏のほか、COO(最高執行責任者)のアシュワニ・グプタ氏と生産部門などを統括する坂本秀行副社長、大株主の仏「ルノー」で筆頭独立社外取締役を務めるピエール・フルーリォ氏。役員報酬の不正受領が発覚して昨年9月に社長兼CEOを辞任した西川廣人氏と、その後任としてCEO代行を務めた山内康裕氏が同日付で取締役を退いた。

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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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