北朝鮮「外貨保有減少」と「注目人事」

執筆者:平井久志 2020年2月24日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
平壌の三池淵劇場で行われた旧正月記念講演を鑑賞(最前列左から崔龍海、金正恩、李雪主、金慶喜、金与正の各氏)。金慶喜氏の公式の場に姿を現したのは6年ぶり(『労働新聞』HPより)

 

 北朝鮮は2017年末から、国連による厳しい経済制裁に直面している。通常の国家であれば、経済的に極めて厳しい状況に直面しているはずだが、外部から見ると奇妙に安定している。1ドル=8000ウォン前後という為替相場や、コメ1キロ=約5000ウォンという価格に大きな変動がない。

制裁でも大きな混乱のない北朝鮮経済

 北朝鮮の貿易の90%以上は、中国とのものである。国連制裁は、北朝鮮の対中輸出の主な品目であった石炭、鉄鉱石、水産物、繊維製品などをすべて輸出禁止品目にしたうえ、北朝鮮の石油輸入にも制限を付けた。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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