「トランプ」「プーチン」「オルバン」の台頭:世界の潮流を「模倣」で読み解く(下)
ソ連崩壊後のロシアが置かれた立場は、(上)で指摘したような旧東欧諸国と重なる面が多い。社会主義の夢破れ、疲弊した国家を立て直すために、西側モデルの「模倣」を余儀なくされたからである。
当初は開放的な指導者
こうした状況を反転させ、「模倣」を断ち切るかのように振る舞うプーチンは、オルバンと共通する役どころを演じている。
ただ、人口1000万足らずのハンガリーとは異なり、1億5000万弱の人口を有するロシアは、核兵器保有国、国連常任理事国であり、かつて米国と対等にやり合った大国である。その指導者の戦略も対応も、おのずから異なってくるだろう。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン