「史上最大の協調減産」でもトレーダー「実現性」「油価上昇」への懐疑

サウジが今年の議長国であり、テレビ会議であったことが「G20 」緊急開催を実現させた(「G20サウジアラビア」公式サイトより)
 

 最終的にメキシコの言い分を認め、「『OPECプラス』として970万BD(バレル/日)の減産で合意した」というニュースを見て、筆者は「うん? 結局は『市場原理』に身をゆだねるということか」と呟いた。

 そして、「よく考えて『新潮社フォーサイト』に書こう、『歴史の一証人』として」と続けた。

 筆者は、今回の「石油価格戦争」が勃発した直後、本欄『価格戦争「サウジvs.ロシア」本当の敵は「米シェール」という「仕組み」と「背景」』(2020年3月11日)の中でこう書いた。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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