
「金正恩異変説」が広がる中、存在感を増したのは実妹の金与正氏(左から2人目)だった(5月1日、順川リン酸肥料工場完工式にて=『労働新聞HPより)
今回の騒動の特徴は、韓国、米国、中国などの関係当局は金正恩(キム・ジョンウン)異変説を否定しているのに、各国のメディアが情報のキャッチボールをしながら、異変説にこだわり、事態を拡大していったことだ。
当局否定すれどメディア信せず
1986年の金日成(キム・イルソン)主席死亡説、2008年の金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康悪化、最近では2014年の金正恩朝鮮労働党委員長の健康異変説などでは、いずれも、どこかの国の当局が異変説に関係していた。

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