中国のインターネットのSNSで少しでも政府の政策を批判する書き込みをすると、「小粉紅」と呼ばれる左翼の人たちに猛攻撃される。彼らが人を攻撃する常套手段として、まず相手を売国奴などと定義して、民族の罪人と罵倒する。しかも、その言葉遣いは下品極まるものである。
新型コロナウイルスの感染拡大により武漢市が封鎖されたとき、地元の女流作家・方方氏は毎日、武漢で起きたことを日記に綴ってネットにアップしていた。とりわけ偏った内容ではない『方方日記』は、医療崩壊などの真実を暴露しただけで、「小粉紅」の集団攻撃を受け、「売国奴」、「売春婦」などと罵倒された。なかには、自らを勇士と称して、方方氏を殺しに行くとの書き込みもあった。これらの書き込みはヘイトであり、明らかに犯罪である。しかし、警察に取り締まられていない。
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