慰安婦訴訟「日本賠償判決」日韓関係を破壊した韓国「三権分立」の歪み

執筆者:池畑修平 2021年1月12日
エリア: アジア
慰安婦問題を象徴するソウルの像。文在寅政権はどう対応するつもりなのか(C)EPA=時事
 

 私が携わる『NHK BS1』の『国際報道2021』という報道番組では、日々、世界の様々な動きを伝え続けているが、しばしば、自分の立場を一貫させるのが難しい状況に見舞われてしまう。

 たとえば、三権分立。

 立法、行政、司法の三権が互いをチェックすることで権力の集中を防ぐ、民主主義の基本的な枠組みだ。昨年(2020年)から香港情勢を伝える中で、中国共産党が「香港国家安全維持法」の施行を武器に「一国二制度」を骨抜きにし、香港の三権分立までも公然と否定していくのを、私たちは、繰り返し批判的に報じた。そこには、三権分立は守り抜くべき「至高」という思いが強く働いている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
池畑修平 『NHK』報道局記者主幹 1969年生まれ。1992年東京外国語大学卒業、『NHK』入局。1998年報道局国際部、韓国・延世大学に1年間派遣。ジュネーブ支局で国連機関や欧州・中東情勢を、中国総局(北京)では北朝鮮や中国の動向を取材。2015年~2018年ソウル支局長、南北関係や日韓関係、朴槿恵大統領の弾劾から文在寅政権の誕生、史上初の米朝首脳会談などを取材。2019年4月〜2021年3月まではBS1『国際報道2021』キャスターも務めた。著書に『韓国 内なる分断』(平凡社新書、2019年)
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