【米韓首脳会談】文在寅「自画自賛」でも楽観視できない「米中朝」対立と協調の陥穽(上)

執筆者:平井久志 2021年6月7日
エリア: アジア 北米
韓国を自らの側に引き寄せ、中国との距離をとらせたバイデン大統領(右)。文在寅大統領はその意味をわかっているのか (C)EPA=時事
朝鮮半島政策では一定の配慮を見せつつも、対中国では韓国を自陣に引き込んだバイデン大統領。その老練な手腕が際立ったのか――米韓首脳会談を読み解く。

「会談の結果は申し分なく良かった。最高の訪問で、最高の会談だった。期待していた以上だった」(米韓首脳会談後の帰国途中、SNSに上げた文章)

「期待以上の成果をあげた韓米首脳会談が実質的な結果につながるように関係部署とともに後続措置の実行に万全を期すように」(5月24日、青瓦台会議での発言)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、ワシントンのホワイトハウスで5月21日(日本時間同22日未明)に行われた米韓首脳会談の結果をこのように自画自賛した。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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