
縄文時代に日本へ移入された大陸文化は北に偏る特徴がある (「大湯環状列石」筆者撮影、以下も)
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への登録は、国内候補(暫定リスト)に載ってから10年以上経過してようやく認められた。喜ばしい限りだ。
これらの遺跡群は、「古さ」も売りだが、スケールの大きさにも注目してほしい。たとえば、大湯環状列石(秋田県鹿角市[かづのし]は、ふたつの環状列石から構成されていて、直径は44メートルと52メートルある。最大200キログラムの石を数キロメートル先の河原から運んできて並べている。

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