2021年6月22日(火)から9月12日(日)にかけて、東京国立博物館で、特別展「国宝 聖林寺十一面観音 三輪山信仰のみほとけ」が開かれている。
白洲正子も「世の中にこんな美しいものがあるのかと、私はただ茫然とみとれていた」(白洲信哉編『白洲正子 祈りの道』新潮社とんぼの本)と絶賛するほどの、日本を代表する仏像だ。
今は聖林寺(奈良県桜井市)に祀られる国宝十一面観音菩薩立像だが、もともとは三輪山麓の大神[おおみわ]神社の神宮寺「大御輪寺[だいごりんじ]」に安置されていた。明治の廃仏毀釈の難から逃れるために、縁のある聖林寺に移された。
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