軍部「新人事」と「お気に入り歌手」で体制引き締め図る金正恩

執筆者:平井久志 2021年8月2日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
金正恩党総書記(中央)を囲む北朝鮮の芸術家たち。総書記の左隣の女性が、“お気に入り”の金オクチュ氏(『労働新聞』HPより)
これまで次第に力を強めてきた人民軍の存在感低下を示す、一連の幹部人事。一方で金党総書記は、お気に入りの歌手に称号を与える――文武両面で綱紀粛正を進める北朝鮮の現状とは。

 北朝鮮の現在の内部状況は複雑だ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が6月29日の党中央委第8期第2回政治局拡大会議で、新型コロナウイルス感染防止に関する「重大事件」で軍部の中枢幹部を処分したことはすでに報告した(2021年7月12日『軍幹部の一斉処分人事断行:「コロナ禍」「食糧危機」下の北朝鮮で何が起きているのか』)。

カテゴリ: 政治 社会
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top