「李在明vs.尹錫悦」に?――韓国大統領選挙最新事情(下)候補一本化で保革激突に向かえるのか

執筆者:平井久志 2021年9月8日
エリア: アジア
野党陣営ではトップを走っていた尹錫悦氏だが、ここにきて検事総長時代の“疑惑”が飛び出し……(C)EPA=時事
李在明・尹錫悦両氏の事実上の一騎打ちとみられている韓国大統領選挙。しかし与党は傍系、野党は政治の素人と、いずれも盤石候補とは言い難い。候補一本化はできるのか、それとも候補乱立で票が割れるのか――予備選挙の動向次第では新たな動きの可能性もあるのだ。

 大統領選挙での与党候補争いでトップを走る李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事の人生はかなりドラマティックで、それだけでも人々の関心を引く。

「泥の匙」李在明氏の激動の半生

 1964年12月、慶尚北道安東郡(現在の安東市)礼安面で、5男4女の7番目として生まれた。姉2人は幼くして亡くなり、実質的には5番目として育った。小学校では教科書以外の学用品も買えず、先生に叱られてばかりいたという。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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