中国・台湾の草刈り場「カリブ地域」で何が起きているのか

執筆者:鈴木美香 2021年10月7日
タグ: 中国 台湾
エリア: 中南米
中国が携わるアンティグア・バーブーダの発電プラント(筆者提供、以下同)
世界に15カ国ある台湾支持国のうち5カ国が加盟する「カリブ共同体(カリコム)」は、中台外交競争の主戦場の一つだ。経済・医療支援に力を入れる中国が優勢だが、中台を天秤にかけて自国に有利な条件を引き出そうとする各国の強かな面も垣間見える。

 

 台湾が外交関係を持つ国は2021年10月現在、世界全体で15カ国に上る。このうち9カ国がラテンアメリカ・カリブ(LAC)地域に属する。さらにそのうちの5カ国が、小島嶼開発途上国・低海抜国が集まるカリブ地域の地域機構「カリブ共同体(カリコム)」の加盟国だ。

 カリコムの独立加盟国14カ国のうち、セントクリストファー・ネービス(セントキッツ)、セントビンセントおよびグレナディーン諸島(セントビンセント)、セントルシア、ハイチ、ベリーズが台湾を支持し、残りの9カ国が中国を支持している(表1)。

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カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
鈴木美香 亜細亜大学国際関係学部非常勤講師。1980年、東京都生まれ。父親は日本人、母親はフィリピン人。2004年、上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻博士前期課程(修士課程)修了。公益財団法人国際研修協力機構(現 国際人材協力機構)での勤務を経て、2010年10月から2016年12月まで在トリニダード・トバゴ日本国大使館にて、専門調査員としてカリブ10カ国の政治・外交に関する情報収集・分析業務に従事。2020年4月より現職。これまでにカリブ諸国の外交関係や移民問題、フィリピン人出稼ぎ労働者などについてレポートを発表。著書に『トリニダード・トバゴ-カリブの多文化社会』(論創社)。
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