「ブレトンウッズ3」という新世界の扉が――ウクライナ侵攻・世界経済激変のシナリオ(前編)

執筆者:滝田洋一 2022年4月5日
エリア: 北米 ヨーロッパ
バイデン米大統領のワルシャワ演説での“アドリブ”は、どのような国際情勢認識の文脈から飛び出したか(3月26日) (C)AFP=時事
バイデン米大統領のワルシャワ演説には、ウクライナ侵攻が数日、数カ月の軍事衝突だけに止まらない体制間の争いだとの認識が滲む。外貨準備の凍結はロシアを確実に扼する一方、基軸通貨・ドルの安全性と流動性を大きな危機にも晒している。この構図を金融界は懸念する。いま注目を集めているのは、資源・食料などの国際商品がドルの代替資産に位置づけられていくという「ブレトンウッズ3」と名付けられたシナリオだ。(この記事の後半は、こちらのリンク先からお読みいただけます

「グローバリゼーションの終止符」を語ったラリー・フィンク

 10兆ドルあまりのマネーを運用する米国の資産運用会社、ブラックロックはグローバル化の申し子というべき存在である。そのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は3月24日、投資家への手紙で「グローバリゼーションの終止符」に言及した。引き金となったのはいうまでもなく2月24日のロシアによるウクライナ侵攻である。

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カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
滝田洋一 1957年千葉県生れ。日本経済新聞社特任編集委員。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」解説キャスター。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了後、1981年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、米州総局編集委員などを経て現職。リーマン・ショックに伴う世界金融危機の報道で2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。複雑な世界経済、金融マーケットを平易な言葉で分かりやすく解説・分析、大胆な予想も。近著に『世界経済大乱』『世界経済 チキンゲームの罠』『コロナクライシス』など。
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