
78年の沖縄県知事選に勝利した西銘(C)時事
「ヤマトンチューになり切れない心」
「沖縄の心とは何か」という記者の質問に対し、第3代沖縄県知事の西銘(にしめ)順治(じゅんじ)が即座に答えたのが次の言葉である。
「それは、ヤマトンチュー(大和人)になりたくて、なり切れない心だろう」
1985年7月20日の『朝日新聞』に掲載されたこの発言は、沖縄県内だけでなく全国的に大きな反響を呼び、沖縄県民の複雑なアイデンティティを表現した名言として今なお引用される¹。

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