ウクライナ外相のドミトロ・クレバが6月中旬に米誌フォーリン・アフェアーズへの寄稿で嘆いた。
「アフリカ、アラブ、アジアの政府高官と話すと、最初は全面的な支持を表明してくれる。だがその後態度を変えて抵抗をやめたらどうかと促してくる。要するに皆ウクライナからの穀物を欲しいのだい」
こんな話を聞くと「なんと弱腰な」とクレバに同情する。だが、パン不足が反政府暴動に直結する途上国政府からすれば、「戦争よりも穀物輸出を」という本音は切実だ。
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