「インドEV市場」活況でも「価格」「充電設備」「バッテリー国産化」という難問

執筆者:緒方麻也 2022年7月19日
タグ: インド
エリア: アジア
OKINAWAのEV二輪(同社HPより)
インドのEV市場が活況だ。政府は「2030年までに国内販売自動車の30%をEVとする」との目標を掲げるが、その実現度は?

 新型コロナ禍での経済低迷から一足早く回復基調に転じたインドの自動車市場で、電気自動車(EV)部門が活況を呈している。

 インド自動車ディーラー協会連合会(FADA)の統計によると、2022年4-6月期のEV国内販売台数は計21万1300台余で、前年同期の7.8倍。中でも都市内移動の足として人気を集め、新モデルも続々登場しているEV2輪車は約13万台で同12.7倍の大幅増を記録した。普及がそれほど進んでいないEV乗用車も8077台で同5倍増となった。政府の手厚い購入補助でガソリン車との価格差が縮小したことや、ガソリン価格の高騰が追い風となった。

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カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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